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2014.02.25 (Tue)

駆け出し奮闘記「ボードゲームの作り方」

※主に自分用の覚書として書いています。
 2014年2月時点での考えを記したものであり、書いてる当人が駆け出しであるため
 多分に誤った情報・見解があったとしても寛大な気持ちでお読みください。


さぁ、ボードゲームを作りましょう!
といってすぐ出来るものではありません(残念ながら)。

ではどこでみんな躓くのかと言えば、圧倒的に製品化~販売のフェーズでしょう。
誰しも子供の頃に一度は自作のゲームアイデアを考えた事があるはずです。
中には傑作もあったでしょう。ですがそれらの大半は日の目を浴びる事無く闇に消えていきます。
なぜか?
「どうやって製品化すればいいのか分からない」
「見積もりをしてみたが採算が全く取れそうにない」
「販売機会が少ない・持ち込める数が少ない」
まぁこんなところでしょう。

とりあえず今回は一歩目の「どうやって作るの?」から触れていきます。
そもそもなんでこんなん書いてるかと言えば、ボドゲの作り方に関してあまりにも情報が出てこない!
いえ、アイデアのまとめ方とかはちらほらあるんですよ。
試しに作ってみるのも紙とペン、あとはチップ代わりにおはじきでもあれば十分ですし。
ところが製品化の話になると途端に情報がピタッ。「あとは自力でおやり^^」なんですね。
「そこ一番むずかしいんですけどォ!」と頭に来たので書くことにしました。

まずボードゲームには何が必要でしょうか?
一般的にボード、カード、ダイス、チップ、駒、外箱といった所でしょうか。
これだけでもう6アイテムも存在します!(既にめんどくさい!)
それぞれについて語っていると話が長くなるので今回はカードの話のみです。
箱とかチップの話は気が向けばまた今度…_(┐「ε:)_

というわけでカード。
まず前提知識として、印刷所に持ち込むと大体1枚8~20円します。
面倒なので1枚20円としましょうか。
もしカード50枚使うゲームを考えればそれだけで原価1000円です。
高いと思うか安いと思うかはお任せしますが、私は高いと思っています。
ちなみにここをコストダウンする手段としては、
・レーザープリンターで自前印刷+自前裁断
・自前印刷で裁断だけ印刷所持ち込み
・語学に自信があれば中国に発注
などが挙げられますが、手間と費用とリスクを考えると大したコストダウンにはならないのが実情です。
(小部数の生産なら自前生産は有効ですがせいぜい30部あたりがラインでしょう)

はい次、印刷所の話。
印刷所のピックアップはこちら様を参考にしています。
【リンク集】カードや外箱印刷に利用できる印刷所(もっとホイップとスパイスを!)
で、ちらほら見てまず疑問に思うのが用紙説明。
「厚み0.27mm」はまだ分かるけど、「kg」とか「g/m^2」とかなんじゃい、と。
調べたところ、kgはその紙を1000枚集めた時の重さ、g/m^2はその紙が1平方メートルだった時の重さ
だそうです。重さで言われてもさっぱり分からん……
(ちなみに厚みも1mm未満だと感覚では正直よく分かりませんけどね)

カードとして考えた場合、気になるのは丈夫さだと思いますが、
(印刷も気になるぞ!という方は多いと思いますが、印刷の綺麗さは単純に数値では比較できないため、
 今回の記事では割愛しています。あしからず)

これはカード厚だけでは正確には分かりません。紙の種類にも依ります。
という訳で紙の種類をざっくり説明。
・コート紙:安い。ペラい。テカテカ。カラーは綺麗に出るけど黒は掠れ気味。
・アートポスト紙:印刷きれいに出る。高圧加えて作るので厚み以上に頑丈になる。
・アイベスト紙:アートポストの仲間。アートポストをさらに頑丈に改良。
これにさらに表面PP加工とか入ると強度どうなんの、とかはさすがによく分かりません。

では各印刷所を要点踏まえて並べて見ます。(紙厚は重量から推定で求めているものがあります)
・萬印堂:カード枚数自由、アイベスト紙(0.27mm)
・ポプルス:カード枚数20~200種、コート紙(推定0.20mm)orアートポスト紙(推定0.26mm)
・昇文堂:カード枚数18~72種、ユニフェイス紙(0.28mm)
・プリントオン:カード枚数1~18種、コート紙(推定0.26mm)
・タチキタプリント:カード枚数自由、マットコート紙(0.22mm)
・関西美術印刷:カード枚数自由?、アート紙(推定0.29mm)
頑丈さで言えば、ポプルス<タチキタ<プリントオン<関西美術<昇文堂<萬印堂ですかね。
余談ですが、紙が薄い場合、裏面が白っぽいと透けやすくなります。
とりあえず裏柄は濃い色かつ模様入りにした方が無難ですよーっと('A`)

さらに突っ込んで、同じ条件で作った場合に費用がいくらになるのか試算してみたいと思います。
しかしここで難しいのがまず「カードを何枚にするか」。
残念ながら各社、受け入れ枚数に差があります。ここは公平を期すために18枚としてみましょう。
(※受け入れ枚数はあくまで標準プランであり、範囲外の注文でも頼めば対応はしてくれると思います)
さらに難しいのが「何部作るか」。
ちょっと話は逸れますが、よほど人気サークルでもない限り1回のイベントで100部もはけません。
無名の初参加であれば10部出れば上出来と言われるレベルです。
(一般的には100部を1年かけて売る業界と言われています)
→最近はそうでもないようです…市場成長?

市場規模で考えても妥当な話で、ゲームマーケット大阪で約2000人、
ゲームマーケット春秋で約5000人の来場者と言われています。
キャズムで考えた場合、とりあえず新作ということで飛びついてくれるイノベーター層は2.5%。
大阪で50人、東京で125人という換算になります。
これは製品に十分な魅力があった場合の話なので、まぁ初作品なら出てそこらが限度、
という目安に見てください。

かといって、ここでビビって「じゃあ30部!」とかやると結局単価が大変なことになってしまいます。
(最初から赤字を覚悟して名刺のつもりで作るなら止めはしませんが…)
諦めと大胆さを元に強気で100部と言ってみましょう。
というわけで条件は、カード18枚、一般サイズ(63*89mm)、両面カラー、角丸、100部です。
(※以下は正式に見積もりを取った訳ではありません)
・萬印堂:41600円
・ポプルス:コート紙23000円、アート紙25800円
・昇文堂:推定39000円
・プリントオン:29000円
・タチキタプリント:32300円
・関西美術印刷:推定51840円
費用は、ポプルス<プリントオン<タチキタ<昇文堂<萬印堂<関西美術の順になりました。
条件が変われば多少前後するとは思いますが、結局は品質に応じた値段が付いていると考えれば
条件が変わったとしても極端には関係性は変わらないと思われます。

【結論】
評価順を並べて見ます。
頑丈:ポプルス<タチキタ<プリントオン<関西美術<昇文堂<萬印堂
費用:ポプルス<プリントオン<タチキタ<昇文堂<萬印堂<関西美術

概ね、品質と価格が釣り合っている事が分かります。
よって、「自分がどの程度の品質を求めるか」から印刷所を選ぶのが良いと思われます。
そういう意味では「安さのポプルス、品質の萬印堂」という考え方が分かりやすいのか、
聞き耳を立てていても最近耳に入ってくるのはこの2社のどちらかが多いです。
例えば、とりあえず遊べるレベルの軽ゲーを500円で~、というならポプルス
1500円以上でしっかりとしたゲームを出したい、というなら萬印堂、って感じですね。

※印刷所各社の比較は2014年2月時点のものであり、サービス内容は今後の企業努力などで変化していく
 余地が残っています。上記の序列は恒久的なものではありません。


右も左も分からないけどゲーム作ってみたいぜ!という方の参考になれば幸いです。
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