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2014.10.28 (Tue)

『クシディット王国記』レビュー

販売:Libellud
作者:レジ・ボネセー
3~5人向け、約90分
ホビージャパン商品紹介 クシディット王国記/Lords of XIDIT

重厚大型:☆☆★☆☆:遊び易い
幸運頼み:☆☆☆☆★:戦略判断
独立気楽:☆☆☆☆★:絡み合い
安価素朴:☆☆☆☆★:高級豪華

総評:
多彩な要素がブレンドされつつも、見事に調和が取れている傑作。
最終的にお金、名声点、ギルド発展の3つのパラメータで勝敗を競うが、
各パラメータで最下位になると、他のパラメータがどれだけ優れていても評価から脱落という
厳しい足切りシステムが採用されている。(パラメータの評価順はゲーム毎に変わる)
これがピリッとした緊張感を生んでおり、ある程度パラメータが稼げていても
「まだ最下位かも…?」という疑心暗鬼を生む。
かといってビビって過剰にパラメータを産出すれば他のパラメータが遅れてしまうため、
最終評価で結局勝てなくなる。この葛藤はすごく面白い。
また、ラウンド毎の行動は6回分の行動予定をプロットして順に解決していくという、
先読み力が問われる作りになっており、他のプレイヤーの動きを読むのがとても大事。
動きが被った方が良い時と悪い時があり、「あざーっすwww」とか「こっち来んな!」と思わず叫びが。
さらに面白いのが、場に次に出てくるタイルが予告されており、
落ち物パズルのNEXT表示を彷彿とさせる。ここを見て次の展開を読むのも重要。
他にも細かいギミックがてんこ盛りだが、ギミックに関してはキリがないのでこの辺で。

ゲーム終了時に蓋を開けてみるまで誰が勝ってるかハッキリとは分からないため、
展開が出遅れても諦めることなく最後までプレイ出来るようにはなっているが、
ギルド発展に関してだけはほぼ公開情報で(お金は非公開情報。名声点は一部非公開)、
しかも先に立てられると同じ地域には後追いで立てられないため、
場合によっては途中で負け確が出てしまう可能性がある。
ここだけはあえてそうしてるのか、詰め切れなかったのか、若干疑問が残る。

ここがスゴイ:
・得点足切りシステムにより最後までハラハラと緊張感を持って遊べる
・予定行動+バッティング要素により動きを読みきった時の爽快感は抜群
・落ち物パズルのようなNEXT表示ギミックで読み合いが加熱
・完成度の高い豪華なコンポーネント

ここがアカン:
・ラウンド毎に発生するタイルの補充処理がやや面倒
・一旦出遅れると(実をいうと)逆転は難しいかもしれない
・ひたすら行動予定が被りまくると心が折れる可能性。そういう意味では5人プレイはリスキー
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